お祭り基礎講座 心構え編
あなたが主催者側に回っている祭以外の祭へ出かけるとき、心しておくべきことがあります。
地元の人が核となっていることを忘れない。
ルールや祭りに対する思いを我々は最大限尊重すること。
要は、われわれは「見物させてもらう」「参加させてもらう」という気持ちを大切にすることです。
個人で祭りに来る人は、どんなに遠くからでも主体的に来てくれるでしょうが、特にツアー客は、他人まかせ、ツアーの募集案内には、美味しいことしか書いていません。
ツアー客はそれを要求し、旅行業者や町の人はそれに答えようとして、祭りを変質させていく。そして、伝統の祭りの素朴な味が失われつつあります。
最近急に観光客が増えた祭りに「越中おわら風の盆」があります。
観光客が 「踊り手はまだか。われわれはあと2時間で帰らなきゃいけないのだぞ!」
「雨天中止とはなにごとか。せっかく遠くから来たのに。」
ということを言い、地元の人がしぶしぶ雨のなかを出て行ったという話を聞いたことがあります。
祭りのツアーの場合、旅行業者に対してお金を払っているのであって、町の人に対してお金を払っているのではない、ただ祭りを見物させてもらっている、
というスタンスを大切にしたいものです。そうすればかなりのトラブルを防げるでしょう。
特に写真撮影などの際、いいシーンをねらう為、危険を顧みず、祭り実行の妨げとなるカメラマンの行為が最近目立って来たと聞きます。祭り実行の責任は実行委員会や氏子などの主催者にあります。万一のことがあれば祭りの規模縮小・内容変更・中止などの措置がとられるばかりか、主催者側の責任者がお縄につくこともありえます。主催者側の指示に従い、マナーとルールを守って撮影しましょう。マナーに反して撮影してフォトコンテストに入選してうれしいか、もう一度よく考えてみましょう。
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