【神輿みたまま】98元旦・宝珠堂

★ 情報提供者:はっちゃん(QZM02610@nifty.ne.jp

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 なんか間が抜けた位に遅くなっちゃいましたが、みなさま あけましておめ
でとうございます。今年の関東地方は比較的穏やかなお正月でした。はっちゃ
んは今年もお正月休みに神輿に行って来ました。相も変わらぬ祭報告、今年も
おつきあい戴きますようよろしくお願いいたします。

 さて大晦日遅くまで、飲んでいささか宿酔気味の頭を抱えて朝7時、いつも
の場所に集まります。元日早々集まったメンバーは、「祭道」「武野會」併せ
て8人。今年はちょっと少なめかな。でも現地であと二人合流しました。
 JR東北線石橋駅からすぐの神輿屋・宝珠堂さんの前にはもう沢山の人。カメ
ラマン用の台も用意してあるくらいです。
 神輿が人だかりの真ん中に据えてありました。神輿の屋根は延べ屋根に黒漆
螺鈿細工ほどこされた綺麗な神輿です。大きさは台座で2尺5寸位でしょう
か。飾り棒の下にもう一段担ぎ棒を組んで、神輿を高く組んであります。この
ほうが沢山の駕輿丁が神輿に取り付けて具合がいいんでしょう。
 どうも去年と神輿が違っているような気がします。神輿屋さんですからいく
つも神輿を持っていても不思議ではありませんが。
 
photo-mikosi
 例年のとおり、来賓の挨拶、鏡割り、餅蒔きそして本日最大の呼び物、裸男
の水垢離です。いましたいました。短髪にお祭りの文字入カットのお兄さん。
毎年恒例ですね。そう言えばこの御兄さんはみんなが半纏を着ている間も締め
込み一丁でがんばっていました。はっちゃんなんかよりも綿入れ一枚分位は着
込んだような体格ではありますが。でもよ〜く見ると鳥肌が立っています。は
っちゃんのように半纏を着ていても、締め込みだけの足は充分に冷え込んで来
てますから全身裸ではあたりまえですよね。この季節は若い連中でも股引をは
いているほうが多いんですから。
 2〜30人の裸男の水垢離の後神輿が上がります。前棒を担ぐ裸男の一段は
正月のテレビニュースの絵になるのでしょうか?この時とばかりテレビのクル
ーもがんばります。テレビ朝日とフジテレビかな?二局位来ていましたね。
 交通頻繁な国道を通り駅前通りに折れて少し行ったところで、神輿を抜け、
アルコールの調達に走ります。いつものビールの自販機はパス。今日は開いて
いる酒屋で、ワンタッチ燗の日本酒を探します。だってこの気温でビールなん
か飲んじゃったら、後が大変です。結局考えることは皆同じと見えて、お燗機
能付きの日本酒は売り切れで、残っていたお燗機能付きのふぐのひれ酒になん
とかありつけました.....。誰かが言ってました。「まったく毎年の事何だか
ら燗◯娘位ちゃんと仕入れておきゃあ〜いいんだよな。」マッこれはこちらの
言い分ですが。

 渡御の終り頃、幼稚園くらいの男の子を抱いた男の人がそっと神輿に寄って
きます。はっちゃんの前が開いていたのでそっと棒に男の子をつながらせまし
た。男の子はしっかり棒に取りつきます。おじいちゃんと思われる人はその子
の足を下から支えています。男の子は一所懸命神輿に取りつきます。よっぽど
好きなんでしょうね。はっちゃんはその子の腰を抱いてあげました。棒の上に
上げてあげようかなとも思ったのですが、その子はジャンバー姿で祭装束では
なかったので、棒に乗せるのは遠慮して腰を支えるだけにしておきました。
 しばらくすると「じいさん、いいかげんにしないと病みつきになっちゃう
ぞ。」との声がしておじいさんはその子を降ろしました。どうも親子三代で神
輿を見に来たようです。でもそういうお父さんこそしっかり『病み付き』の格
好をしていましたけどね。(^_^)/
 男の子を下に降ろすと、おじいさんと男の子がきちんと頭をさげて「ありが
とうごさいました」と丁寧にお礼を言ってくれました。「大きくなったらしっ
かり担いでネ」と言って別れました。気持ちの良い祭好きの親子三代です。 
 去年まではもう一箇所佐野が入っていたので、途中で失礼していたのです
が、今年は後の予定が無いので、最後まで担ぎ、神輿の盛り上がりもちゃんと
参加出来た、元旦神輿でした。

 
    はっちゃん @NIIZA saitama QZM02610 でした。



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