【神輿みたまま】下谷稲荷神社/5月10日

★ 情報提供者:はっちゃん

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 こんばんは はっちゃんです。5月10日の神輿です。

 下谷稲荷神社は、営団地下鉄銀座線の稲荷町の駅前にある、古いお稲荷さん
です。ここで2年に一度の大祭で本社神輿が出ました。
 また、この日は同時に鶯谷駅前の元三島神社の祭でもあったので、はっちゃ
ん達祭道の仲間は、下谷稲荷の「徒一町会」「車坂町会」元三島の「東日暮里
六丁目町会」各町会さんに、三班に分かれて御邪魔させていただきました。


【神輿あっちこっち】町会神輿「徒一(オカイチ)」
 はっちゃんは「車坂」の担当だったのですが、集合は12時半だったので、午
前中「徒一」の町会神輿を担いでから行く事にします。
 徒一町会の集合は朝9時半。各同好会が呼ばれて挨拶をかねて、半纏を確
認。その後、町会の神輿を担ぎます。同好会の数はざっと30位でしょうか?こ
の町会さんは同好会を大事にしていただけるので、たくさん来るんでしょうね。
 10時から1時間半ばかり、町会を担ぎます。徒一町会の神輿は、唐破風屋
根、二重勾欄、四方階の極彩色の彫刻のついたきれいな神輿です。おおきさは
2尺3寸位でしょうか。バネ仕掛けでゆったりと動く鳳の羽も例年通りピッカ
ピッカに磨きあげられています。沢山の同好会も、仲良くゆずりあって担ぐ気
持ちのいい渡御でした。

【神輿あっちこっち】町会神輿「車坂(クルマザカ)」 
 徒一町会さんで、昼食をご馳走になったあと、Nさん、S嬢、はっちゃんの
3人は上野警察へタクシー移動。ここの裏手が今日のはっちゃんの割当て「車
坂町会さん」なんです。ここの町会はH駒会の会長とRさんが同好会を仕切っ
ています。はっちゃんは去年、あちこちRさんに連れていってもらった縁で、
こちらの町会が割り当てになったんです。
 12時半集合で挨拶もそこそこにさっそく町会神輿が出ます。こちらの町会さ
んの神輿は、平屋台、延べ屋根、大きさ2尺強のなかなか渋い雰囲気の神輿で
した。

【神輿あっちこっち】本社神輿「徒一」
 神輿が神酒所をでて、浅草通りから昭和通りに折れて上野駅の正面口にさし
かかったところで、はっちゃんとS嬢は神輿を抜けて「スイマセン、ちょっと
休憩させてください。」すぐ目の前の地下鉄入口に飛び込み、日比谷線で一
駅。大急ぎで徒一町会に戻ります。
 戻った時間は1時25分。あと、10分位で徒一町会に本社神輿が来るんです。
祭道の仲間を探して指定の鉢巻をもらいます。下谷神社の名前と紋の入った鉢
巻がないと本社神輿は担ぐことができません。一昨年の本社神輿のときは「緑
地に白抜き文字」だったのですが、今年は「白地に赤文字」の鉢巻です。

 来ました。来ました。台輪寸法4尺1寸の大神輿。平屋台。延べ屋根。銀の
稲荷社の紋が大きく一枚。紋の直径だけで1尺5寸位はありそうですね。
 ちょっとだけ担いでまた車坂へ戻らなくてならないので、割合抜けやすい、
外棒の真ん中あたりにスタンバイします。アララ!S嬢は神輿の台輪の下に取
りついちゃいました。あれじゃ次の町会に渡すまで出てこれないでしょう。
「後で来るように」って言ったとき、手拍子が入り、神輿が上がります。
 おや?前のほうでチョッと揉めてますね。どうも前の町会の担ぎ手が抜けて
なかったようです。そういえば、一昨年もそんな事があって、その連中「丁寧
にたたき出されて」ましたが、今年は割合すっと納まったようですから、すぐ
抜けたんでしょう。
 町会神輿とは打って変わった熱気です。ちょっとでもすき間があれば、肩を
いれようと、廻りの担ぎ手が虎視眈眈とねらっています。徒一町会持ち時間35
分のうち5分強を担いで、はっちゃんは近くで待っている男に眼で合図を送っ
て神輿を抜けました。車坂町会に戻る潮時です。

【神輿あっちこっち】本社神輿「車坂」
 再び日比谷線で車坂町会に戻った時、町会神輿はずっと、町内渡御を続けて
いたようでした。勝手に抜けたおわびを兼ねて、一所懸命担がせてもらいまし
た。
 車坂町会の神輿が神酒所に戻ったのは、3時少し廻った頃でした。木が入っ
て、神輿を止めたあと、同好会メンバーが全員集められて、H駒会の会長から
厳重な注意があります。必ず自分の左肩の担ぎ棒へ入ること・棒に入るときは
抑えの指示に従うこと・もちろん喧嘩御法度等々。まあ毎度の話ですが、今回
のH駒会の会長の訓示なかなか迫力がありました。町会さんの強い意向の反映
なんでしょう。
 一旦解散。顔見知りの連中と地ベタに座り込んで、缶チューハイします。つ
まみは下谷神社の縁日で買って来たたこやき。身体中でのんびりとした日曜の
午後の祭をしています。もちろん、車坂当番ですから、他の場所にいる仲間に
最終集合時間の連絡等はきちんといれますが。

 夕方5時50分 本社神輿が車坂町会に渡御してきました。白地に黄文字の鉢
巻をギュッと締めて、戦闘開始です。左肩は、後、中、前の3つに分けてトコ
ロテンのようです。最初中に入って少し担ぎ一旦抜けて、前に行って見まし
た。いやいや、さすがに前はすごいガードです。なんとか身体をすり抜け棒の
脇まで行けました。「つぎは誰だ?おまえか?ちょっとまってろ、おいはい
れ」仕切役が大声叫んでいます。はっちゃんの番が来て、前棒の5人目あたり
に身体をねじこませました。さすがに前棒すごい圧力。息も出来ない位。でも
これこそが、神輿担ぎの醍醐味ですね。なんとかがんばって端棒迄行って、抜
けた時、ほんと酸欠状態でした。

 待つ間の「のんびり」と担ぎの「酸欠」この落差が祭の魅力です。


翌日もらったS嬢からのメール
>>徒一〜車坂〜徒一〜車坂の移動、面白かったです。
>>行ったり来たりあんなにチョコチョコ担げちゃうんですね!
>>なんだか得した気分です。
 が、はっちゃんの気分をピッタリ言い当てていました。
  
    はっちゃん @NIIZA saitama QZM02610 でした。




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