【祭みたまま】七日堂裸詣り

★ 情報提供者:はっちゃん

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 こんばんは はっちゃんは 今年も会津の柳津町に行って来ました。行き始
めて5回目の参加です。今年の祭風景を報告させていただきます。

【実は大分迷ったのです】
 例年この祭のために、正月7日の午後と8日は休暇を取っていました。とこ
ろが今年はどうしても抜けられない会議が8日朝に入ってしまいました。去年
の10月から宿を予約して行く段取りをしていたのに(-_-;)
 この祭は、夜の8時半から始まります。終ってからの列車やバスは全くあり
ません。しかも会津の山奥で、その晩泊まると翌朝の一番列車に乗っても東京
駅に辿り着くのは、10時28分。これでは会議に間に合いません。
 「今年は、やめようか」と考えました。
 でも、結局行く決心をしたのは、「へぇー、今年はいかないの?ほんとにい
いの?ふぅん」とのかみさんの一言でした。
 宿を会津若松にとれば、朝9時8分には東京駅に着けるので、なんとか会議
に間に合います。祭が終った後、宿での「あとの祭」談議をあきらめて参加す
る事にしました。
【7日の朝昼】
 8日が忙しい替り、7日は朝から祭気分に浸ります。後2日分残っている
「青春18切符」を持って、家を出たのが朝8時半。清瀬→池袋→赤羽→宇都宮
→黒磯→郡山。ビール片手に東北本線・鈍行乗り継ぎ一人旅。
 郡山での待ち時間を利用して薄皮饅頭と緑茶で気分転換。再び鈍行列車。磐
越西線は日本酒で車窓の雪を眺める雪見酒。
 会津若松から只見線でさらに一時間余りの鈍行旅行。西若松からは、仕事が
入らなければ今夜一緒に泊まるはずだった、KさんWさんと一緒になりまし
た。さっそく車中祭談議です。
 9時間の鈍行列車の旅で、会津柳津にたどり着きました。柳津到着17時39分。
【新顔・古顔・いない顔】
 つきみヶ丘町民センターには男達が集まってきます。今年の一番の鐘は8時
半ですが、7時半位にはざっと40人位が集まりました。今年はちょっと多い目
かな。
 毎年見る顔、初めて見る顔いろいろです。「やあやあお久し振りです。お元
気でしたか」「始めまして。どちらから?」
 でも毎年見るのに、今年は見えない顔もいくつかあります。どうしたんでし
ょう?元気ならいいんですが。自分だって今年はやめようかと思っていたにも
かかわらず、いざ参加して見ると、いない人のことが気になります。やはり、
いつの間にか祭男の心のつながりが出来ているんですね。
【祭本番】
 7時半廻った頃から見んな一斉に着替えます。素裸になって晒半反の褌をき
っちり締めます。「ゆるふん」だと上に登るときに下の人につかまれて取れた
りしたら一大事。去年一人寸前の人がいたんです。
 8時半直前に、清めのあと一斉に外へ飛び出します。今年は道路に雪が少し
積もっていて丁度いい感じです。裸足に雪の上は柔らかく滑りませんから。
 10分少々のマラソンのあと113段の石段をかけ上がり、圓蔵寺の菊花堂に走
り込みます。塞賤箱を踏台にして、鰐口からぶら下がる綱に飛びつき、手と足
に満身の力を込めてよじ登ります。下にいる連中はそうはさせじと綱を大きく
揺らします。
 この祭は、宝玉を奪い返しに来た竜神を村人みんなで騒いで追い返したのが
起こりの祭です。盛大に騒ぐのが一番の目的です。守備良く上まであがること
ができれば勿論、あがれなくても綱にぶら下がればご利益はあるんだそうで
す。そして、下帯一本で二番の鐘まで一時間がんばれば、御住職から一本づつ
朴の木の枝で出来た「牛王の矢」を戴けます。
 と言うことで、はっちゃんは毎年ぶら下がるだけのご利益で充分満足してい
ます。綱に手が届かなくても、年はもうすぐ50に手が届きます。そんな腕力も
度胸もありません。5年間参加して一度だけ鰐口に触った事ある程度です。万
一の場合の怪我もこわいし。
 でも今年初参加のW君は守備良く上まであがりました。すごいですね。やは
り若さですね。
【なんで参加するの?】
 二番の鐘がなって、来るときよりさらに冷たく凍り付いた雪道を、素足で帰
ります。氷が足に突き刺さり、冷たさと痛さとしびれた感覚がない混ざった足
を引きずりながら帰ります。
 町民センターの玄関の御湯の入ったたらいで足を暖めます。ジワーと足に感
覚が戻って来ます。温泉に入ってからだの感覚をとりもどし、「ひょっとして
この身体がよみがえってくる感覚が、うれしくて毎年参加しているのかもしれ
ない。」と思い当たりました。この感覚で自分の身体の芯から一年の健康をし
みじみ喜べるのです。
【今年のあとの祭】
 仙台から一人で車で来た、参加5回目の床屋さんに無理を頼んで、会津若松
まで乗せてもらいました。列車だと通り道ですが、車だと30分位遠回りになる
のですが、快く引き受けていただきました。やはり毎年の顔なじみだからでし
ょうか。雪道一時間位の車中は、祭談義に花が咲きます。各地の祭から、山岳
信仰の荒業まで、いろんな情報が交換できました。
 そして、翌早朝は新幹線に飛び乗り会社員にもどっていました。
 
    はっちゃん @NIIZA saitama QZM02610 でした。
 



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