【神輿みたまま】「日本一」の神輿

★ 情報提供者:はっちゃん

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 こんばんは はっちゃんは6月14日(日)「日本一」の神輿を担いで来まし
た。

 
【日本一?】
 日本一の話を会長から聞いたのは、鳥越のときの「今年は日本一が出るか
ら、14日はそっちへ行くぞ。」との言葉でした。一昨年も出たらしいんです
が、はっちゃんは、出張で行けなかったんです。
 「日本一」の神輿。すごいですね。何が日本一なんでしょう?大きさでしょ
うか。重さでしょうか。それとも歴史でしょうか?でもそんなスゴイ神輿だっ
たら、ちょっと位、聞いたことがあってもいいはずなんですが.....。

 種明かしをいたしましと、駒札が「日本一」なんです。「なんだ!人を馬鹿
にして」なんて言っちゃいけません。
 赤坂の日枝神社は大変氏子町が広く、江戸城下を神田明神と、二分していた
位だそうです。そして、日枝神社の山王祭は祭は、古くは氏子町会は趣向をこ
らした山車を造り江戸城にも繰り入れた天下祭であり、今は二年に一度の神降
祭には金土曜日に鳳輦の大行列が出るんです。
 その日枝神社の氏子町会 日本橋一丁目町会は、東海道の出発点「お江戸日
本橋」の町会なんです。
 どうです?やっぱり、「日本一」は由緒正しいでしょ。
 
【日本一!】
 はっちゃんが、日本橋東急百貨店についたのは11時半位でした。すでに会長
やS嬢、I氏達祭道のメンバーが集まっています。東急百貨店の正面玄関の脇
に日本橋一丁目の神酒所が造られています。小雨煙る大通りに、日本一の神輿
が据え付けられてありました。黒漆塗り唐破風屋根、二重勾欄造りで、朱漆、
金箔、彫り物、飾り金物の調和がきれいな神輿です。
 神酒所の掲札をそのまま紹介しますと、
 
     日本橋一丁目神輿
         記
   形 式  特製屋根 唐破風神輿
   寸 法  台輪寸法 二尺六寸
   重 量  約五00キロ(担ぎ棒共)
   制作費  二千五百万円
   制作期間 一年八月
   制 作  浅草 宮本卯之助商店
        宮本重義 謹製
     昭和五十九年六月吉日
     
 と言うことで、その脇に鳳も一緒に飾ってありました。神輿のほうは屋根の
上に擬宝珠をつけていますが、その擬宝珠も旧の日本橋の欄干の擬宝珠を大き
さそのままに再現したものだそうです。

【連合渡御】
 神輿は11時半に町会を出発、連合の出発点八重洲口に向かいます。八重洲口
についた頃から雨足は一段と激しくなり、時間を待たずに各町会が揃い次第連
合渡御が出発することになりました。手拍子を打って神輿が上がったのは12時
10分位だったでしょうか?12時半出発を少し早めたようです。神輿は八重洲口の
大丸デパートを起点に、栄太郎、東急、丸善、高島屋、西川.....。錚々たる
一流店の前を渡御していきます。さすがは天下の日本橋の神輿ですね。雨でギ
ャラリーが少なめなのは残念ですが、天下の大通りを神輿を練っていきます。
 連合の先頭は「日本一」続いて「日本橋二通町会」「通り参丁目」「日本橋
二丁目」最後が「檜物町」で連合としては「日本橋六の部」と言うようです。
 連合の一番の盛り上がりは「日本橋」を真ん中まで行って戻ってくるところ
です。今は高速道路の下になっていますが、かつての日本の一番の繁華街「お
江戸日本橋」を真ん中まで行って、「日本国道路元標」の表示の所で神輿をさ
して折り返してきます。向こう岸は神社が違うんだそうです。

【町内渡御】
 連合を解散して神酒所へ戻って来たのは、2時半頃でした。町会渡御が始ま
るのが4時ですから、その間時間をつぶします。デパートの一階の通りに面し
たカフェテリアは「お祭り協賛 アルコール類1割引」でも締め込み半纏姿で
カフェテリアのビールはいかにも場違い。ちょっと...です。
 結局デパート正面玄関の「白木屋の井戸」に腰掛けて缶ビールを飲んだり、
太鼓焼を食べたり、さすがはデパートなんでもあります(金さえ出せば)。
 
 一段と激しくなった雨のなか、一時間程町内を練って神酒所に神輿を納めた
のは、午後5時丁度でした。
 デパートガールを始めとして雨に濡れた女性達が本当に色っぽく見えた一日
だった、なんてったらしかられるでしょうか。
 梅雨の真っ盛りの神輿でした。
 
    はっちゃん @NIIZA saitama QZM02610 でした。




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